あなたの苦痛を癒してくれるジェットブルー航空の“HumanKinda”

mikaJetblue

ジェットブルー航空が展開する HumanKinda とは?

HumanKindaは、多忙な生活を送っている人達の応援サイトです。コメディアンのサム・リチャードソンを起用した、短いドキュメンタリー風の映画をメインにTumblr(タンブラー)上で展開してます。大多数の人々の絶望的ともいえる問題・・・ “多忙なスケジュールから抜け出して、真に生活を楽しむこと” について、面白く、且つ楽観的に解決方法を紹介しています。

 

HumanKindaが他のオウンドメディアと違う点は?

航空会社が、飛行機と全く関係無い映画を作るというのはかなり珍しいことではないでしょうか。HumanKinda は、ある部分は短編ドキュメンタリー、でも実のところコメディ映画で、「信じがたいほどの多忙なライフスタイルのせいで、我々は人間らしさを失っていないか?」という問いかけをしています。“多忙” でいることが、どれだけあなたの人生を奪い去っているのかなどと考える前は、かなり極端な質問に聞こえるかもしれません。さらに、一般の人々にもっとスローダウンして、もっともっとリラックスした別の人生を楽しもうとリチャードソンが説得を試みますが、その受け答えはかなり面白い掛け合いになっています。実写と文字が混ざったアニメーションにインタビュー、それにリチャードソンのおかしな動きのあるコメディもまた、15分という長さのHumanKindaが短く感じるような躍動感を演出しています。

端的にいうと、ただただ単純に面白いのです。

さらに初回の配信方法も特筆に値するでしょう。ジェットブルー航空から受け取ったEメールのタイトルにはこう書かれていました。

「この映画をあなたのTo-Do(やること)リストに入れてください」

なんでジェットブルー航空が自分に映画のおすすめを送ってくるのか?それに、何をお薦めしているのか?私には全くわかりませんでした。でも、ただ好奇心をそそられました。それは往々にしてクリエイティブの源となります。時々、場違いなものを見せることは、人々の注目を集めるのに最良の方法だといえます。もちろん見るのに充分な価値がある場合に限ってですが。そして、この場合は、それに値する内容だったといえるでしょう。

 

重要なことはなにか?

HumanKinda、そのタイトルが示す通りこれは共感に関する研究であり、特にオンラインにおいてジェットブルー航空が優れている点といえます(彼らのツイッターは特に顧客サービスに秀でていることで有名です)。HumanKindaは航空会社の共感に関するアプローチの延長線上にあるもので、映画を媒介に誰しもに関連するストーリーを語っているといえます。ジェットブルー航空はさらに旅行というものが、特にそれが仕事の都合であればなおさら、人々の物凄いストレスの元になることを知っています。それ故、旅行を可能な限りストレスフリーにしてくれる航空会社だ、と認知してもらいたいのです。この映画は、軽快なノリと前向きなメッセージで、アイデアを現実にした実例といえます。

 

(本内容は2015年10月26日に投稿された記事を翻訳したものです)