Bid Cap機能の効果的な使い方

Conversion Bid Strategy(CBS)は、Outbrain独自のコンバージョン最適化機能で、KPI達成のために重要な手法の1つです。実際に、ほぼ全てと言っていいほど多くのお客様にご活用頂いております。CBSの入札方法は、完全自動入札となり、毎時弊社が持つビックデータ、該当のキャンペーンの効果、掲載面のPVなど複数要素を加味し適切な入札単価を決め、CVRに応じて入札の強化や抑制という調整が自動で行われます。

今回ご紹介させていただくBid Cap 機能は、入札単価の平均CPCを指定するための機能です。以前より、効果を最大化させるために、なるべく設定いただかない(利用しない)ことを推奨してきました。理由としては、同じ掲載面であっても広告枠は複数あり、入札単価に応じて露出できる広告枠が異なるからです。広告枠の上段に露出できるほど、CVRが高い傾向がありますが、露出すべき関連性の高いユーザーにも関わらず、入札負けにより露出できないということが発生する可能性があるためです。

しかしながら、Bid Capを設定するということは、常に設定した単価で入札されるということではなく、あくまでも平均CPCがその範囲内になるということです。よって、平均単価も日により変動が起こります。つまり、Bid capを上手く使いこなすほうが、キャンペーンの効率を安定させることにつながるケースもあるのです。

ということで、今回はBid Capを上手にご活用いただけるケースについてご紹介していきたいと思います。

①KPIとしてCPC単価が設定されている場合

Bid Capを設定することで、CPC単価の目標は達成しやすくなります。一方で、競争力が弱まり、露出されなくなる掲載面が発生することがあります。特にCVRが高い傾向の掲載面は、毎時自動入札で多くのキャンペーンが最適な単価で入札されるため、CPC単価を抑える目標は達成できても、CVRはBid Capを設定しない場合より下落してしまう可能性があるため、CPC単価と同時にCVRもKPIとして設定されている際はご注意ください。

②目標のCPA値が低く、物理的にCPC単価の限界値がある場合(CPA1,500円以内など)もしくは、CTRが高く(0.3%以上)CPC単価の変動がCPAに大きく影響する場合

Outbrain での配信は、CPMにより入札の優位性が左右されます。つまり、同じCPMの場合、CTRが高いものがより入札され易くなるため、Bid Capを設定し、CTRがより高いクリエイティブを選定すると、良いパフォーマンスが期待できます。一方、物理的にCPCの限界値がある場合でも、CTRが低いとよりCVRの高い掲載面での露出が難しくなるため、CTRの状況を考慮しながら、Bid Capの設定値を調節すると良いでしょう。

尚、高CTRが予測されるキャンペーンの場合、モバイルは30-40円程度、PCは80-100円程度で運用開始いただき、配信状況に応じて弊社担当にご相談ください。

③キャンペーン初期予算が少ない場合

キャンペーン初期は、機械学習を促進するために、ある程度まとまった予算をご利用いただくことをお勧めしています。しかし、どうしても予算が厳しい場合は、キャンペーンの開始時に高めのBid Capを設定することをお勧めします。つまり、CPC単価の上限値を設定しておくことで高すぎるCPCで入札され配信スピードが早くなりすぎないよう、ブレーキをかけておくようなイメージでご利用いただくという形です。

ただし、この場合も、最低でもモバイルは100円程度、PCは200円程度で設定いただくことを推奨します。

ご不明な点やご相談はいつでも弊社担当までお知らせください。

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