コンテンツプログラミングで収益を生み出す「Outbrain オートマティック イールド」
Outbrainは、読者と収益を同時に獲得する、パブリッシャーのための革新的な製品「Outbrainオートマティック イールド」を発表しました。
パブリッシャーは、価値あるコンテンツを大量に制作し、どのコンテンツが特に価値があるかの判断を行い、読者をどのコンテンツに集客するかを決めています。ところがこうしたどのコンテンツに集客するのかという判断は、「各コンテンツが、実際にどの程度の収益を生んでいるのか?」という重要な判断材料がないまま行われています。
なぜなら、これまで各ページの収益は推測するしか方法がなかったからです。
「このカテゴリーでは広告出稿が多いので、他のカテゴリーよりは価値があるだろう」と推測したり、あるいはこのコンテンツは他のコンテンツよりも価値があると、やや当てずっぽうの推測であったとしても判断し、コンテンツに読者を集客しようとしていました。
ところが実際には各コンテンツの収益性は大きく変動します。1カ月単位ではなく、毎日、分刻みで、株式市場のように価値は変化しているのです。例えば「動画の方がより収益性が高い」と言いますが、アウトブレインが実施した初期テストでは、動画の単一ページの収益は1日の間に60%も変化し、数時間で262%変動する可能性があることが分かりました。
では、なぜコンテンツの価値は変動するのでしょうか?理由は、パブリッシャーの収益源の多さと複雑さ、各ページに掲載する広告の多様性のためです。
OutbrainはRevee社の買収により、アドサーバーとの統合化を進め、プラットフォームタイプやRTPパートナー、自社広告など30以上の共通のパラメーターを追跡し、各ページの収益性を秒単位で示し、その収益性の情報を各コンテンツに自動的に割り当てます。
コンテンツプログラミングと収益性をつなげるオートマティック イールドの仕組み
オートマティック イールドの仕組みは、アドサーバーの利用が起点となります。DFPなどのアドサーバーは、各ページそれぞれの収益性を理解できるようには出来ていません。アドユニットを追跡し、広告の表示回数や収益をユニットレベルで理解できるだけです。しかし、Outbrainが開発した技術を使えば、アドサーバーを介するあらゆる収益源(更にはOutbrain関連の収益)を掴み、各ページのリアルタイムの収益性を把握することができるのです。
これまで広告オペレーションチームと編集チームが緊密に連携するということはありませんでしたが、ネイティブ広告の世界ではこの点が大きく変化し、オートマティックイールドの単一の記録システムにより2つのチームが連携することを可能にします。そのために我々は、データを複数の階層で統合化し、リアルタイムにページの収益性を把握してそれをレポートし、更にその情報をコンテンツ配信のトリガーとして活用できるようにしました。単にページの収益を知るだけではなく、集客と連動できるのです。
Google は、Google Analytics Premium の顧客向けに、DFP 値をWeb Analyticsに利用できると発表したところですが、たとえこれを簡単に行えたとしても、ページレベルの概要がわかるだけであって、Outbrainオートマティックイールドのような、データを活用したコンテンツレコメンデーションの自動化を行えるわけではありません。
「Outbrain オートマティック イールド」で収益性を上げながら集客の自動化が可能
これまでパブリッシャーは自社サイトの最も人気のある記事を様々なソースやフィードで拡散することによって読者を増やし、他サイト経由のアクセス(リファーラル)やキャンペーンによるPV/訪問を追求してきました。しかし、トラフィックを獲得するために支払っている金額をその投資利益と照合しようとすると、どうもはっきりせず、読者の拡大=コストセンターとなることが多かったのではないでしょうか。
Outbrainのオートマティック イールドを活用すれば、ウェブサイトの各ページの収益性をリアルタイムに把握して、パブリッシャーが購入するトラフィックの価格を動的に設定することができるので、パブリッシャーは利益を上げながら読者を増すことができます。パブリッシャーはトラフィック獲得の費用を推測する代わりに、事前に希望の利益率をOutbrainに伝えれば、アルタイムの収益に応じて読者を集客できます。
世界中のパブリッシャーが読者の拡大という共通の目的を持っています。しかし、有機的な成長はますます困難になり、SEOは日々競争が激化しています。こうしたなか、パブリッシャートラフィックソースNo. 1の座をFacebookがGoogleから奪ったという最近のニュースを、皆さん既にご存知かと思います。ただしその後Facebookはアルゴリズムを変えたため、パブリッシャーへのトラフィックは32%減少しています。
収益性を上げながら読者を増やす方法がこれまではありませんでしたが、オートマティック イールドの登場により、それが可能になります。
Outbrainは、パーソナリゼーションアルゴリズムの全てを、収益の流れをリアルタイムに理解するための新しいシステムへと統合化するための仕組み(Programmatic for Content)を作ろうとしてます。オートマティック イールドは、その新しいモダンパブリッシングの実現に向けた第一歩です。
ユーザー体験と収益は、トレードオフの関係ではありません。パブリッシャーはその両方を同時に実現するシステムが必要なだけなのです。Outbrainであれば、それが可能です。