Outbrain、パブリッシャーのための新たな最適化プラットフォーム “Keystone” を発表

長年にわたり、広告はデジタルパブリッシング業界において主要な収益源を成してきました。しかし、サードパーティクッキーの廃止、プログラマティック広告やアフィリエイト広告の台頭、そしてサブスクリプションサービスの増加によりパブリッシャーは収益モデルを大幅に改善する必要に迫られています。

新しい収益ストリームを生かそうとすると、いくつかの課題が生じます。それは、こうした新たな取り組みとサポートするチームの多くはサイロ化した(部門が分断した)状態で、互いに競合するKPIを追うことになるためです。部門の分断による影響で、サイト内の掲載位置や技術サポート、アトリビューションなど、数え上げればきりがないほど、内部競争が生じているのが実状ではないでしょうか。

デジタルパブリッシング業界で見逃されていたチャンス

情報やエンターテイメントなど、あらゆる面で人々の信頼を得ている質の高い編集コンテンツは、パブリッシャーにとって最大の資産ですが、パブリッシャーが信頼し活用しているツールが、昨今のユーザーやユーザーのデジタル体験に対応し切れていないことは明らかです。

Digiday+の調査によると、パブリッシャーは、ポッドキャストのサブスクリプション、eコマース、アフィリエイトマーケティングといった新たな収益機会を活用するようになっていると言われています。一般的なホームページ上では、編集コンテンツと並んで、こうした新しい取り組みが主要な領域を占めています。このことは、あらゆる部門が自分たちのオファーを適切なタイミングでユーザーに届けようと必死になり、時には無関係なコンテンツでユーザーを溺れさせてしまっている、とも言えます。これらの決定は平均値や過去のデータに基づいて行われるため、結果的に、1つのサイズで全てをカバーしようとする万能なコンテンツソリューションになろうとするウェブページになってしまうのです。

収益機会の拡大を実現するKeystoneの導入

Outbrainは過去15年間に渡りこの分野に取り組み、パートナーの声に耳を傾けた結果としてKeystoneを生み出しました。Keystoneのテクノロジーは、エンゲージメントを高めながら、新たな収益機会を拡大するキーとなります。Keystoneによって、パブリッシャーはこれまでとはまったく異なるSaaSモデルで、管理しやすいセルフサービス型のプラットフォームを通じ、あらゆるKPIを最適化することができるようになるのです。

Keystoneは、媒体社の全ての事業部門が、相応しいユーザーの機会を活用できるような機能を提供します。意思決定者は、消費者の行動と予測値に基づいて各商材が「いつ」「どこで」オファーされているかという最適化された機械学習によって、裏付けを得ることができます。

Keystoneの仕組み

Outbrainの広告主向けテクノロジーで採用したコア要素(特定の獲得目標に向けて自動最適化を行うAI駆動のConversion Bid Strategyなど)を、幅広いKPIの中でも収益とコンバージョンの最適化を可能にするパブリッシャー向け基盤として利用することにしました。

Keystoneは、時間帯、デバイス、ブラウザ、ユーザーの好みなど、何百ものデータ信号をリアルタイムで利用し、常に最適な結果を予測します。この機能によって、最適化における推測による作業も不要になるでしょう。Keystoneは、オーディエンスのセグメント化やどのようなものが反響を呼ぶかの検証に重きを置くのではなく、コンバージョンに関する動向をモニタリングし、その情報をもとにオファーの出し方をリアルタイムで最適化しています。

コンバージョン予測エンジン

コンバージョン予測エンジンは、機械学習を利用し過去の行動やユーザー属性(デバイス、ブラウザ、地理など)に基づいて、リアルタイムでダイナミックなユーザーセグメントを作成します。その後、ビジネスオファー(サブスクリプション用のCTAやPodcastのおススメなど)を適切なタイミング(および適切な配置)でエンゲージメントの対象となるユーザーに割り当てていきます。

自動化されたUIテストでは、各ユーザー体験に最適な組み合わせを見つけるために、フォントサイズや画像の大きさを様々なバリエーションでA/Bテストをすることができます。すなわち、パブリッシャーはコンテンツのコントロールしたまま、目標とする結果を得るためにAIによる最適化を利用することができるのです。すべてのカスタマージャーニーは、最大の収益機会とユーザー体験を提供するために目まぐるしく最適化されていくのです。

使いやすいセルフサービス型プラットフォーム

Keystoneのプラットフォームは、操作がシンプルです。Keystoneプラットフォームは、サイト全体を通し各事業部門のパフォーマンスを一元管理できるワンストップショップとしての機能を果たします。

パブリッシャーは、サブスクリプション、eコマース、eメール施策のキャンペーンをすべて1か所で作成することができます。キャンペーンは、コンテンツを追加し、幅広い配信および最適化設定から選択するだけで簡単に実行いただけます。さらに、メディア企業の事業部門オーナーは、コンテンツの見出し、タイトル、画像、コピー、キャプション、CTAをKeystoneプラットフォームにアップロードすることで、自動で機械学習エンジンによるあらゆる組み合わせのテストを実施することができます。

Keystoneのダッシュボードは、KPIのモニタリングとレポーティング、戦略の提案、インサイト収集の全てにおいて透明性を担保しており、ご利用頂く皆様はご自身でこれらを一元的に管理することができます。

結果

Keystoneがプレースメント全体のバリューを最適化した場合、同じプレースメントでCMSやアドサーバーを経由した場合と比較して、結果が平均2~3倍となり、CTRは平均30~50%向上することが報告されています。このような価値の高いプレースメントをサイトに頻繁に表示するタイミングを把握することが、全体的な収益の向上に繋がるのです。Keystoneがお約束します。

パブリッシング業界のパズルに欠けている1ピース

テクノロジーはパブリッシャーやジャーナリストが得意とすることに取って代わることはできませんし、また、そうすべきでもありません。しかし、適切なツールを活用することは、彼らの仕事をより容易にし、また持続可能な収益を生み出すために大いに役立つことは明らかです。Keystoneは、現代の多様なパブリッシャービジネスをサポートするために設計されたSaaS型モデルです。あらゆるユーザー体験をカスタマイズし、最適化し、分析することを可能にします。

私たちは常にパブリッシャーの成功を願っております。そして、そのためにはパブリッシャーのイノベーションに対応するツールが必要だと考えています。Keystoneこそが、このパブリッシング業界のパズルに欠けている1ピースなのです。